2014年05月20日

経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか

HumanPopulationGrowth2000.jpg
4月18日のBlogで「滅亡へのカウントダウン」という本を紹介しましたが,左図(リンクを開くで拡大)のような世界の人口爆発について,いろんな国を回って現状を紹介した内容でした. 放っておけばこの調子で増加が続くことが良く分ります. 現に日本でも少子化対策なんて余計なことがなされている.

キリストがいた頃1億人だった世界人口がずっと2億人程度で推移していたのに西暦1900年には16億,2000年には4倍の61億.そして今は70億を越えてしまった.こんな急激変化に地球環境が耐えられる筈が無い!

世の中の様々な矛盾がどうも「経済成長」という,あたかも成長するんだから良いことだ,という言葉に起因しているのではないかとず〜と考えていました. 経済成長が毎年2%だとエネルギー消費もおそらく2%ずつ増加が必要です.これは36年で倍になる計算です.(ただし,今の経済成長はただカネを回して儲ける賭博経済だから,必ずしもそうはならないかもしれないが.) 人口増加が著しい中,経済成長も進めばエネルギーは枯渇する. 水だって食料だって足りなくなる. どう考えても経済成長を止める必要がある. 人口の減少も進めなければ.

私は70年代から工場の自動化の仕事をしてきました. 自動化が進めば人があまり働かなくて良くなり残業はなくなり,やがて週休3日になるだろうなんて若いときは思い描いていたのでしたが...逆に何故か忙しくなるばかり. 自分がやってきた仕事がちっとも誇らしくありません. 生産性の向上が何故,民の生活を豊かにしないで経済の拡大ということにつながってしまうのか. 成長とか発展という言葉を使ってそれがあたかも絶対的な善であるような錯覚をさせられて,経済のために人が働かされるという本末転倒な状況が作られてきたように思います.

しかし,経済学者も政治家も,はじめに経済成長ありきです. 私は理科系出身で不案内ですが,どうもそういう経済学の理論しかないようです. だれか経済成長は悪であるということをちゃんと書いている人がいないかと,いろんな本を探していたのですが,やっと見つかりました.
IMG_9054trm_1.jpgC.ダグラス.ラミス氏の書かれた標題の本は実に明快に私の思っていることに答えてくれました. それはごく常識的な見地だと思います. 是非多くの方に読んで欲しいと思います.
Amazonのレビューにどなたかが「自分は非常識ではないのだと安心できる本」と書かれていましたが,私も読んでほっとしました.

ただひとり,ほっとしていても仕方がない.どうすればいいでしょう.周りの人達と話してみるしかないです.

内容を紹介するために目次を添付します.リンクを開くで拡大表示されます.
添付の「はじめに」のなかに著者が想像する「この本を読んでくださる読者」が書かれています. これを読むと内容に興味が沸くのではないでしょうか.
 
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posted by himaji at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 最近の読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Ohimajiさん、お久しぶりです。
とうとう今年も大晦日。
原村はすっかり雪景色でしょうか。
私は正月は大阪で迎えます。昨日まで、掃除と片づけでした。〆飾りをつけてほっとしています。

新しいカメラの調子はどうですか。是非作品をブログにアップしてください。

今年は、ジャズピアノの年だったようですね。

私のフルートは、あまり前進していません。ケーラーミーディアムをやりだして、最初の2曲で止まったままです。

私たちの若い頃は、「成長」の時代でしたね。カラーテレビすら家になかった頃が懐かしいです。それから、家電がそろい、車を持ち、今では、家の中は物であふれています。そう、「経済成長」=物、を得る喜びだったんです。

改めて生活の豊かさとは何か、問われる時代になりました。

ただ、資本主義は資本の拡大を常態とする経済システム、でしょう。そのための手段として、若い人たちの低賃金、不安定雇用、がまかり通っています。

今あるものを有効に使って、心豊かに過ごしていきたいものですね。

2015年はOhimajiさん、ご家族の方々にとっていい年になりますように!

Posted by 山栗 at 2014年12月31日 11:27
山栗さん,コメントありがとうございます.
無事に新しい年を迎えられたことと思います.

蓼科は深々と雪が降っていて静かな正月です.
ところが,家の中や庭は3人の孫たちとその親達が笑ったり泣いたり怒ったりと賑やかです.僕たちの静かな正月はもう少し先です.

経済成長に貢献するため,カメラを2台買い換えました.どちらもまだまだ使えるものですが燃えないゴミに出すしかありません.僕らの時代の経済成長は新しく車を買ったり家を次々買い換えたりしてきたので,カメラくらいでは役に立ちませんね.車も5年毎くらいに買い替えないといけません.

年末には若い連中が魚介類を大量に買ってきて手巻き寿司にしました.とても食べきれないものを並べて楽しむと言うのも経済成長への貢献のしかたかもしれませんね.

こんなことで豊かな社会が持続すのでしょうか.
グローバル化されて新興国がもう直ぐ追いついてくれば,もはや海外に安く搾取,略奪してこれる相手がいなくなり,新興国とも略奪合戦になります.若者を中学生くらいから洗脳し軍事教練して他国軍との殺し合いに勝てるような集団を早く作っておくことが,資本家や政治家に今望まれる施策なんでしょうね.

資本主義(共産主義も一緒ですが)は,いくら拡大しても枯渇しない資源を前提としています.もっと違った仕組みにしないと地球に住み続けることはできなくなるでしょう.
このままでは,今世紀半ばに石油が枯渇し,世紀末にはこの文明は滅びると言われています.

去年はこんなことを学び,最後に学んだことは,あまり色々学ばず知っている範囲で生きていく方が簡単で幸せかもしれないということでした.

今年はもうこんなことを調べ,考えることはやめようかと思います.
Posted by Ohimaji at 2015年01月01日 11:43
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